オール沖縄会議

【[集会報告7月7日]辺野古新基地建設断念を求める県民集会】

【 県民集会知事あいさつ 】 ハイサイ グスーヨー チューウガナビラ 沖縄県知事の翁長雄志です。 「ジュゴン・サンゴを守れ!土砂投入を許さない!辺野古新基地建設断念を求 める県民集会」開催にあたり、御挨拶を申し上げます。 本日の県民集会を主催しております関係団体の皆様、そして本日お集まりの多 くの皆様には、辺野古新基地を造らせないという決意でもってお集まり頂いてい ることに心から感謝申し上げます。 辺野古新基地建設に反対する県民の民意が繰り返し示され続けているにもかか わらず、その民意を無視し新基地建設を強行する政府に対し多くの県民が激しい 怒りを抱いていることを、改めて強く感じています。 このたびは、私の体調の面で、皆様には大変ご心配をかけておりますが、手術 も成功し、現在、定期的に通院し治療を行っており、しっかりと病気の治療を行 いながら、1日1日公務を着実にこなしていき、県民からの私に対する負託に応 えたいと考えております。 辺野古新基地建設については、法令等に基づき知事の権限に係る手続を経る必 要があるにもかかわらず、政府は留意事項に付した事前協議が調う前に工事を強 行しており、県としては、環境保全措置等の確認ができないことから、再三にわ たって行政指導を行っているところです。 また、情報開示請求で明らかになった沖縄防衛局が実施した地質調査の報告書 では、C護岸計画箇所付近において、軟弱地盤であることが判明しております。 県としては、地質調査の結果、地盤改良工を追加する場合には、設計概要の変更 になる可能性があると考えておりますが、かかる検討の結果も県に一切示されて おりません。 政府は、県の求めに対しても真摯に向き合うことなく工事を強行し続けてお り、8月17日には埋立土砂を投入するとしております。サンゴの移植、石材 の海上運搬、海草の移植など自ら示した環境保全措置をも適切に実施する ことなく、護岸工のみならず埋立土砂を投入する埋立工にまで着手しよう としていることは自然環境への配慮を欠くだけではなく、民意をも無視し たものと言わざるを得ず、このような政府の姿勢は到底容認できるもので はありません。 政府は、なりふり構わず埋立工事の既成事実を作り、県民のあきらめを誘おう としていますが、私たちは県民の生命と財産、将来の子や孫の安心や安全のため、 決してあきらめるわけにはいきません。 辺野古・大浦湾の海は、ジュゴンが命を育み、美しいサンゴに彩られた豊かな 海です。未来の沖縄、そして世界を担う子ども達のために豊かな自然を残すこと は我々の責任であり、辺野古・大浦湾を埋め立て、破壊する新基地建設は絶対に 許されるものではありません。 一方、これまで厳しく対立していた米朝において、史上初めてとなる首脳会談 が開催され、県としましても、東アジアにおける緊張緩和に繋がるものであると 考えております。このような流れをも顧みることなく、20年以上も前に合意した 辺野古新基地建設工事を推進する政府の姿勢は、全く容認できません。日米両政 府においては、辺野古が唯一の解決策という固定観念にとらわれずに、普天間飛 行場の国外、県外移設について再検討すべきであると考えております。 現在、多くの県民の皆様の最大の関心事は、「いつ撤回をするか」ということ だと思います。そのような皆様の思いは、私の胸にもしっかりと届いております。 「辺野古に新基地を造らせない」との私の決意は微塵も揺らぐことはなく、ま た、気持ちを一つに日々活動している皆様のご支援に支えられています。撤回に ついては、法的な観点からの検討を丁寧に行っており、環境保全措置などについ て看過できない事態となれば、私は躊躇なく、必ず撤回を決断します。 今後も、県民に対する基地負担の押し付けに反対し、辺野古新基地建設反対、 オスプレイの配備撤回、普天間飛行場の5年以内の運用停止と危険性の除去、早 期の閉鎖・撤去の実現に取り組む不退転の決意を皆様にお約束し、私の挨拶とい たします。 平成30年7月7日 沖縄県知事 翁長 雄志